横山 剛[作業療法学専攻]
2019年の夏も終わり過ごしやすい季節になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。 今年の夏休み前ですが、作業療法学専攻1年生の基礎作業学実習で木工作業を行いました。オリジナルの本立て等を作製するというテーマで木工作業を行いました。 多くの学生が以前経験したことがある作業のようでした。しかし日常的に木工作業をしている学生はおりませんでした。木工という作業は、堅い木材を加工して様々な調度品を作製する工程からなっています。ですから間違えたときに修正をすることは一苦労であります。間違えなく作業を進めていければ問題は無いのですが、なじみはあってもなれない作業で木を切りすぎたり、はたまた削りすぎたりと思い通りにはいかないようでした。担当の私に「どうしたらいいか?」という援助の要請が沢山寄せられました。時には一緒に考え、時にはアドバイスし、時には代わりに作業するなどしました。「心が折れる!」などと話していた学生たちでしたが、このような体験をし、心が折れる人などはおらず、皆作品を完成させることがかないました。 このように、何でもかんでも全てを一人でやらなくてはならない、ということではなく自立をするために依存しなければならないのだという事実を学んで欲しいと思っています。この授業のみならずこれからも積極的に支援を受けながら努力し続けて欲しいと願っています。 「学生の作品1」 取っ手や金具を使い、 扉を付けてかわいらしく仕上げています。「学生の作品2」 左右の枠と棚板からなる斬新な アイデアです。 枠と棚板を分ける事ができます。