卒業生VOICE②

PROFILE

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 勤務
専攻科リハビリテーション科学専攻 卒業(第2期生)
理学療法士佐藤 健二さん
(学歴)
2008年3月 学校法人佑愛学園 専門学校愛知医療学院 理学療法学科 卒業
2011年4月 学校法人佑愛学園 愛知医療学院短期大学専攻科 リハビリテーション科学専攻 入学
2013年3月 学校法人佑愛学園 愛知医療学院短期大学専攻科 リハビリテーション科学専攻 卒業
2014年4月 名古屋大学大学院医学系研究科 リハビリテーション療法学専攻理学療法学分野 博士前期課程 入学
2016年3月 名古屋大学大学院医学系研究科 リハビリテーション療法学専攻理学療法学分野 博士前期課程 卒業
2016年4月 名古屋大学大学院医学系研究科 リハビリテーション療法学専攻理学療法学分野 博士後期課程 入学
2019年3月 名古屋大学大学院医学系研究科 リハビリテーション療法学専攻理学療法学分野 博士後期課程 満期退学

(職歴)
2008年4月〜2011年4月 医療法人愛生会 上飯田リハビリテーション病院 リハビリテーション科
2011年5月〜2012年3月 医療法人愛生会 総合上飯田第一病院 リハビリテーション科
2012年4月〜2018年3月 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター リハビリテーション科部
2018年4月〜2020年3月 株式会社SOMPOホールディングス シニアマーケット事業部(課長代理)兼 デジタル推進戦略部
2020年4月〜  国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター リハビリテーション科部 理学療法主任

【研究関連】
論文:
バランス練習ロボット:大腿骨頸部骨折患者https://link.springer.com/article/10.1007/s40846-020-00568-x
バランス練習ロボット:虚弱高齢者https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28295912/
競争的資金等の研究課題:
文科省科研費:https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19K19938/
長寿医療研究開発費:https://www.ncgg.go.jp/ncgg-kenkyu/kadai2020.html(課題番号20-51)
競争的資金等の研究課題(分担研究員):
AMED(認知症対策官民イノベ事業)https://research-er.jp/projects/view/1071365
AMED(ロボット介護機器開発・標準化事業)https://research-er.jp/projects/view/1036995
その他企業との共同研究多数
【その他取り組み】
◇SOMPOホールディングスへ出向:https://www.ncgg.go.jp/topics/20170922.html
◇認知症保険・付帯サービス発売・開発:https://www.sompo-hd.com/-/media/hd/files/news/2018/20180905_1.pdf?la=ja-JP
◇認知症予防の共同研究(AMED):https://www.ncgg.go.jp/topics/documents/AMED_20190902.pdf
◇介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム事業:https://platform-ncgg.jp
・パンフレット(リビングラボ ):https://platform-ncgg.jp/docs/common/pamph_corporate.pdf
・パンフレット(相談窓口):https://platform-ncgg.jp/docs/common/pamph_consultation.pdf

01 VOICE

専攻科へ入学しようと思った理由は? 学生に指導する立場となり、知識を深めるために

当時は就職して3年目で後輩や学生の臨床実習等を指導する立場になったこともあり、もう少し体系的に勉強しないと指導ができないなと感じていました。研修会などに参加していたのですが、どうせ勉強するならカリキュラムが組まれていて学士が取得できる課程で学ぼうと思ったことがきっかけです。

佐藤 健二さん写真01

02 VOICE

専攻科で学ぶメリットは? 前に進むためのきっかけを与えてくれる

当然のことですが、学びを進めていくと自分にできることが増えていき、自分が興味を持っている事も明確になってきました。初めは、後輩や学生に指導できるようになろうと思っていましたが、専攻科で学んでいくうちに研究成果を発表できるようになりたい、もっと質の高い研究計画を書けるようになりたいと思うようになりました。専攻科を卒業する時には今の職場(研究センター)への転職や、大学院への進学に挑戦することにしました。高い志をもった仲間やそれを支援してくれる先生に出会うことで、今後どのように進んでいきたいかを考える、良いきっかけを頂いたと思います。

03 VOICE

仕事との両立はどうですか? 職場の理解が得られることが重要

当時の職場は365日リハビリテーションの病院でしたが、授業のため土曜日を休ませて欲しいとお願いしたら了承してもらえました。土曜日、日曜日の両方を休むことは難しかったので、2年かけて学びました。仕事が終わってから大学へ行き、19:00過ぎから研究指導をして頂くこともあり、本当に感謝しています。

04 VOICE

今後の目標は? 予防、自立支援、介護負担軽減のための福祉用具や支援機器の開発や普及

保険会社・介護事業会社への出向経験から、予防や介護の分野でも我々が支援できることがあることを知りました。特に先端的なテクノロジーの活用による疾病予防や自立支援、介護負担軽減などに興味を持っております。今の職場では、「介護ロボットの開発・実証・普及のためのプラットフォーム構築事業」に携わり、各企業や介護施設の方と支援機器の開発支援、普及のための使用マニュアル作成・効果検証を進めています。社会実装可能な福祉用具、支援機器を関係者と作り上げていくことを今後の目標としています。

05 VOICE

専攻科を勧めたい? 何から手をつけたら良いか悩んでいる人には勧めたい

社会人でも専攻科に進むと給料が上がるのか等の質問を受けたりしますが、それは職場の先輩や上司に確認してみてください。専攻科は、体系的に学び直すことで自分のやりたいことを見つめ直したい方や、大学院などに挑戦する前に研究の基礎を学びたい方にお勧めしたいです。

06 VOICE

これから学ぶ学生へメッセージをお願いします いろんなことに挑戦してみると良いと思います。

研究を始めるときは、論文の検索方法や統計解析の読解など沢山のことを勉強し、研究計画書を見様見真似で書き上げます。これは自身の反省になりますが、あまり気負わず、わからないことは同級生に聞いたり、先生に相談したりすると良いと思います。また、難しい実験計画や患者さんを対象とした臨床研究を設計すると時間が足りなくなりますので、実験計画を組む前に指導教官とよくよく話をすると良いと思います。文献レビューやアンケート調査、質的研究、実験的研究など、研究方法も様々ありますので、せっかくの機会なので色々な経験を積まれると良いと思います。

佐藤 健二さん写真02