濵田 光佑[理学療法学専攻]
7月12日(月)にオリンピック前のサッカーの親善試合として、日本×ホンジュラスの試合がありました。 ホンジュラスは2年間住んでいたこともあり、私にとって第二の故郷ともいえる国です。 今回の試合によって両国間の認知度の向上に繋がる機会となったことはとても嬉しい事です。 ホンジュラスにおいてサッカーは圧倒的な人気を誇る国技です。 サッカーに対する熱気は中々のもので、過去には隣国とサッカーの試合が大きな要因となり戦争になった歴史を持つと言えば、その程度も多少伝わるでしょうか。 そんなホンジュラスに住んでいた6年前に日本とホンジュラスの親善試合がありました。 ホームステイ先の家族と早朝からリビングで観戦した記憶があります。 幸か不幸か、その試合は日本の大勝に終わったわけですが、日本のゴールが決まるに連れ家族の表情が硬くなり無口になっていった気まずさは忘れることができません。 しかし、サッカーの記憶は苦い記憶だけではありません。 そこから生まれた信頼関係も多くありました。 私はホンジュラスの代表のユニフォームをよく着用していたのですが、その服を着て職場や街を歩くと本当に好意をもってよく声をかけられたものです。 常に「外国人」として扱われた私でしたが、彼らの大切にしている価値観に対し敬意を示すことで、徐々に専門職としてだけではなく、一人の人間として受け入れられる感覚がありました。 理学療法士として患者さんと向き合う場面もそうですが、まずは相手の背景や考え方を理解し、自分と異なることが多くても敬意を示すことが重要であると学ばせて頂きました。 今回の試合も日本の勝利に終わったので連絡はしませんが、きっとホンジュラスの家族は悔しそうな顔している事でしょう。 そんな少し懐かしい気持ちになる親善試合でした。
教員リレーコラム