齊藤 誠[理学療法学専攻]
皆さんは何を学ぶために大学(短期大学)へ進学しましたか? 大学は何をするところでしょうか? 興味深い言葉がありましたので、紹介します。 松竹映画の「男はつらいよ」という作品は知っているでしょうか。 私も実際に本編を見たことはありませんが、松竹のCHINEMA CLASSICSというサイトで映画のセリフが紹介されていました。 寅さんに満男が大学へ進学する意味を聞いた場面です。 満男「じゃあ、なんのために勉強するのかな?」 寅「え、そう言う難しいことは聞くなって言ったろう。 つまり、あれだよ、ほら、人間長い間生きてりゃ、いろんな事にぶつかるだろう。 な、そんな時はオレみてえに勉強していない奴は、 この振ったサイコロの出た目で決めるとか、その時の気分で決めるよりしょうがないな。 ところが勉強した奴は自分の頭で、きちんと筋道を立てて、 はて、こういう時はどうしたらいいかなと、考えることができるんだ。 だからみんな大学へ行くんじゃないか。そうだろう。」 いわゆる「考える力」を身に着けるということだと思います。 この考える力を大学教育で身に着けるチャンスはどこにあるでしょうか。 もちろん、自分がその気になれば(周りの人の助けを借りて)、どこでも養うことができるでしょう。 大学教育において、考える力を身に着けるために必要な科目の一つとして、卒業研究があると思います。 学生の皆さんが、勉強ではなく学問、科学としてのリハビリテーションを学ぶために卒業研究は、これ以上ないきっかけになると思います。 短期大学である本学では、時間がとれない、研究テーマを決める時期が早いなど色々な言い分はあるのでしょうが、研究(わからないこと)に真摯に向き合うことで大学での貴重な学びが得られると思います。 本日、理学療法学専攻は卒業研究論文の提出〆切となっています。 卒業論文を書き上げた皆さんは、どんなことを感じ、何を学んだでしょうか。
教員リレーコラム