令和4年度(2022年度)入学式
4/1(金) 令和4年度(2022年度)入学式を本学講堂で挙行いたしました。
学長式辞
愛知医療学院短期大学 学長 石川清
新入生の皆さん、本日はご入学おめでとうございます。本日の入学式は、新型コロナウイルス感染症の影響で、皆さんにとっては、非常に不本意な入学式の形になったかと思います。しかし、入学式の形がどんなであれ、皆さんのご両親や我々教職員は、皆さんのご入学を心から喜び、祝福をし、皆さんの将来に大きな期待を抱いていることには、全く変わりはありません。
皆さんは、数年先には医療従事者の一員として社会で働く立場になる人たちですから、このような形の入学式になったことを、皆さんには、十分理解していただきたいと思います。今後、さらに厳しい対応を求められる状況になってくるかもしれませんが、その時には、皆さんが率先して模範的な行動をとっていただくことを期待しています。
今回の新型コロナウイルス感染症の問題は、医療従事者を目指す皆さんにとって大きな試練であると同時に、貴重な教訓となるものと思っています。様々なイベントの中止、厳しい行動制限等は、ある意味試練と言えるかもしれません。しかし、今の皆さんには入学の喜び、将来への希望が満ち溢れており、新型コロナウイルスなんかには決して負けない、強い信念を持って、この試練を乗り越えていただくことを願っています。
そしてさらに、今回の新型コロナウイルス感染症の問題を貴重な教訓と捉えていただきたいと思います。皆さんは、感染拡大を防止するために、いかに感染対策が重要であるかを身をもって学んだことと思います。医療従事者にとっての感染対策は、自分自身が感染しないために、また、他の人を感染させないためにも、最も重要な医療行為の一つです。将来、医療従事者を目指す者として、患者さんの身を守ることはもちろん、自分自身の身を守ることの大切さを、今回経験した新型コロナウイルス感染対策を通して、貴重な教訓としていただきたいと思います。
さて、皆さんは入学に当たって、将来に向けて大きな夢や希望を抱いていることと思います。理学療法士・作業療法士という仕事は、この世の中で最も大切な人の命に関わる仕事であり、皆さんの人生の目的としてやりがいのある仕事であると確信をしています。
皆さんは、テレビ等で新型コロナウイルス感染症の患者さんと戦っている医療従事者の姿を見られていると思います。そして、その医療従事者に対して社会から多くの感謝の気持ちが届けられているのも見られていると思います。ほとんどの医療従事者は、この感謝の気持ちを大きなやりがいとして、大変な仕事も自分がやらなければならない使命としてやっているのです。人はやりがいを持ってやっていればたとえ嫌なことや大変なことがあっても耐えられるものです。
皆さんには、この医療従事者としてのやりがいを、臨床実習などを通して早く体験していただくことを願っています。そして、三年間の在学中に、そのやりがいを見失うことなく、理学療法士・作業療法士に必要な知識や技術をしっかりと身に着けていただくことを期待しています。
そのために本学のすべての教職員が、学生の皆さん一人ひとりの個性をしっかりと見つめ、卒業後のフォローも含めた密度の濃い教育・指導を行っていきます。そして、皆さんを豊かな人間性を備えた、地域医療を守る貴重な人材に育てたいと思います。
最後になりましたが、皆さんが大きな夢を膨らませ、立派な理学療法士・作業療法士になることを祈念して、入学に当たってのお祝いの言葉といたします。本日は本当におめでとうございました。
2022年4月1日
理事長祝辞
学校法人佑愛学園 理事長 丹羽治一
春爛漫。新型コロナウイルスの猛威が続く中ではありますが、季節は着実に移ろい、人々が待ちわびた春の、桜前線が私たちの学園を通り過ぎようとしています。快晴に恵まれた本日、愛知医療学院短期大学の入学式を挙行することができましたことに関係の皆様に感謝申し上げます。本来なら、地元の清須市長をはじめ、本法人顧問、ご来賓など多くの方のご臨席を仰ぎたいところではありますが、コロナ感染防止のため、規模を大幅に縮小しての開催となりました。
新入生の皆様にとりましては人生の大きな晴れ舞台でもあります。これまで子供さんの成長を温かく見守ってこられたご父兄、保護者の方々に、心よりお祝いを申し上げたいと存じます。新入生の皆さん、本日は本当におめでとうございます。
愛知医療学院短期大学は学校法人佑愛学園が設置する私立短期大学です。本学は昭和57年(1982年)に前身の専門学校、愛知医療学院が設置され、今年が創立40年の節目の年に当たります。本学の特色は、優秀な講師陣による充実した講義内容を誇り、東海地方はもとより、全国的にも主要な理学療法士・作業療法士の養成校の一つに数えられております。
また、本学の建学の精神は「佛心尽障」です。これは知恵と慈しみの心をもって障害の有る人の心身を広く支えるという意味です。学生の皆さんは修業期間の3年の間に、専門的知識とともに人格形成にも努めていただき、社会人としての基礎的な力を身に着けていただくことを、ご期待申し上げます。
本学では社会人基礎力を高めていただこうと、新しい教育モデルの開発を目指して、平成26年(2014年)に、ゆうあいリハビリクリニック・ゆうあいデイケアセンターを開設し、令和2年(2020年)に、愛知医療学院短期大学附属ゆうあいこども園を開設しました。皆さんがこれらの施設を学修の一助にしていただければ幸いです。
また、「疑問力」「判断力」「実行力」を念頭に、勉学に励み、学生生活を送っていただきたいと思います。講義内容はもちろんですが、様々な社会の出来事に関心を持ち「なぜだろう」「どうしてこうなるのだろう」という疑問を大切に、その答えを模索してみてください。その積み重ねが思考力、判断力を養い、実行してみようとする行動力に繋がっていくと、確信しています。
さて、朱子学で有名な12世紀の儒学者、朱熹(しゅき)に「少年老い易く、学なり難し」という漢詩があります。「一寸の光陰軽んずべからず」と続きます。これは“少年が老いていくのは早いが、学問を収めるのは難しい。わずかな時間も惜しんで一生懸命勉強すべきだ”という意味です。
古く堅苦しい言葉と感じるかもしれません。友達をたくさん作り、学生生活を楽しみ、青春を謳歌したい、という気持ちもよくわかりますし、それぞれの夢に向かって視野を広げてほしいとも思っています。ただ、すべての人に平等に与えられた時間ではありますが、若者、特に学生にとってそれは、非常に貴重だということを意識して学生生活を送ってください。
新型コロナウイルスは令和2年(2020年)1月に、日本で初めての患者が確認され、3月にはWHO、世界保健機関が世界的大流行を意味する「パンデミック」を宣言しました。各国で対策に追われる中、多くの人が亡くなり、世界の感染者数は数億人に達しています。
一方、この2年余りの間に、ワクチンや経口薬が次々と開発、投与されるなど、日本でも各種のコロナ対策が行われていますが、変異を繰り返すウイルスに対しては予断を許さない状況が続いています。多くの大学では、リモート授業を余儀なくされ、キャンパスへの出入りもできず、学生に大きな心理的負担を強いてきています。地域医療を担う人材育成をしている本学でも、感染防止に細心の注意を払いつつ、講義や実習を進めています。コロナでは特に高齢者への感染が依然深刻であり、医療や介護を通じて、地域のお年寄りを直接元気にしていくという本学のビジョンへの影響も懸念されています。
私たちは、短期大学、クリニック・デイケアセンター、こども園の3つの組織が佑愛学園の下に結束、連携しており、課題は確実に克服していけると信じています。地域のお年寄りと学生、子どもの3世代が交流しながらそれぞれの生きがいを見出していく先に、私たちのビジョンの達成が見えてくると思っています。
新入生の皆さんは、世界で広がるコロナの感染状況に、少なからず、戸惑いや不安を感じているかも知れませんが、見方を変えれば、こうした苦難の時だからこそ、医療従事者への期待、信頼感は高まり、その存在意義が再評価されている面もあります。失敗を恐れず、挑戦する心を大切に持ち続けてください。
皆さんは夢や希望に向かって羽ばたこうと、今、スタートラインに立ったばかりです。勉強だけでなく、生活面でも何でもいいです。もし悩みがあれば、先生や職員に遠慮なく相談してください。充実した学生生活を送れるように全力で応援します。
そして、3年後には全員が療法士として第1歩を踏み出して、且つ立派な社会人として活躍される日を祈念して、入学の祝辞といたします。
本日はおめでとうございます。
2022年4月1日
新入生代表宣誓
愛知医療学院短期大学 新入生代表
リハビリテーション学科 作業療法学専攻
春の息吹が感じられるこのよき日に、私達は愛知医療学院短期大学に入学致します。本日は、私達のために入学式を挙行していただき、誠にありがとうございます。新入生を代表してお礼申し上げます。
これから3年間、作業療法士・理学療法士になるという夢を実現するため、知識や技術の習得に加え、患者様に全力で思いやることのできる人間性を身につけるよう努力し、医療従事者として心の通ったセラピストをめざしていきます。新たな経験や学習をしていくにあたりましては、学長先生をはじめ諸先生、先輩方、そして保護者の皆様、時には厳しく時にはあたたかいご指導をどうぞよろしくお願い致します。
本日、ここに集う新入生一人ひとりが勉学に励むと共に、様々な活動に積極的に取り組むことを誓い、入学の言葉と致します。
2022年4月1日