身体・精神に障がいを持った人の社会復帰を助け、心のケア・人間的配慮のできるスキルを身につける。
本学は、「建学の精神」 並びに 「教育理念」 に基づき、道徳的および社会的模範となる豊かな人間性を兼ね備えた医療技術者 (理学療法士 ・ 作業療法士) を養成することを目的に、この目的の実現に向けた教育目標 ・ 学習の成果を明確に定めた教育を展開いたします。 将来への期待と夢を抱いて入学された皆さんには、国家試験を突破し、信頼される医療人として社会に貢献できるよう、3年間を有効に過ごしてください。
情報処理
コンピュータについての基礎知識と医療情報システムに対する基本的な考え方を学習。医学統計学の基本的概念や考え方を理解した上で、卒業研究などで、医療データをコンピュータで解析できるよう医療統計学の知識を学びます。
エネルギーのしくみ
最近のハイテク機器等の原理を理解し、機械や技術に没頭することなく、人間が考えて操作することを理解させ、力学を中心として、考える力のみでなく知識を整理する力を養います。
生理学
人間の諸器官の活動を理解し、その結果、どのような反応が出て、それが人間の活動にどのように反映されていくかを学習します。
リハビリテーション概論
リハビリテーションの概念を学ぶとともに、解剖学、生理学、運動学などの基礎科目の臨床への応用と、内科学、小児科学、整形外科学など関連臨床学との位置づけも含めて学習。
基礎作業学
作業療法に利用される作業は、手工芸から、職業関連にいたるまで様々。その治療・指導・援助の手段として用いられる「作業」について学習します。指導法についても学びます。
臨床心理学
臨床心理学の役割、心理学的問題の分類と対応、心理的問題のアセスメント、心理療法とカウンセリングなどについて解説し実習を行います。授業を通して患者の心理を理解し、心理的適応を援助できる力を身につけます。
精神医学
精神医学について総論、各論の全般的な講義を行います。特に、臨床的側面に重点を置いて、障がいを持った患者さんを理解するために必要な基本的事項を学び、現場で必要とされる精神科の知識を身につけていきます。
発達障害作業評価学
人間の正常発達を理解し、発達障がい児の評価に必要な正常な発達段階における様々な心身機能の変化について理解を深め、発達障がい児の持つ症状の理解と評価を学習します。
身体障害作業治療学
身体障がい領域で主に評価される心身機能について、その機能分類・障がいの種類・障がいの発生機序・評価結果の解釈の仕方について学びます。また、身体障がい領域(主に中枢神経系疾患)における代表的な疾患について、障がい像・評価・アプローチの基礎などを学習します。
リハビリテーション倫理
作業療法士は、リハビリテーションを実施する中で様々な倫理的側面について考える必要性があります。リハビリテーションを取り巻く医療や福祉の中での倫理的な問題点を具体的に検証し、それに対する自分の見解を確立し実際の医療現場での態度を身につけます。
カリキュラムポリシー(教育課程編成の方針)
- 作業療法学専攻のディプロマポリシーを達成するため、以下の方針に基づいてカリキュラムを編成している。
- 幅広く深い教養および社会人としての基礎的能力、生命の尊厳を根底に持った豊かな人間性を涵養する教養科目を配置する。【DP3,4】
- 作業療法の基盤となる基礎医学や障がいを来たす疾患を理解し、対象者に適切なリハビリテーションを行う上での専門的な基礎知識を修得するために専門基礎科目を配置する。【DP1】
- 専門的な基礎知識をもとに的確な作業療法を行うための問題解決能力や臨床思考力、作業療法技術等を習得するために専門科目を配置する。【DP1,5】
- 習得した問題解決能力や臨床思考力、作業療法技術等を実践するため、臨床実習を実施する。【DP5,6】
- 医療・福祉現場にとどまらず、健康増進、予防、スポーツやレクリエーションなどを含めた人間のあらゆる生活場面および地域において、作業療法の専門知識を応用して活動できる広い視野と技術を身に付けるための授業を編成する。【DP6】
- 実践力および主体的に学ぶ力を育成するためにアクティブラーニング等を取り入れる。【DP2,5】
学修成果
- 医療人として必要な医学的基礎知識および作業療法の専門的知識と技術を体系的に習得している。
- 自ら学ぶ姿勢を身に付け、将来にわたって進んで学習できる力を習得している。
- 幅広く深い教養および社会人基礎能力を習得している。
- 独善的でなく周囲との協調性を重んじ、問題解決に必要なコミュニケーション力を習得している。
- 対象者の自立生活を支援できる基礎能力を習得している。
アセスメントポリシー
愛知医療学院短期大学では、3つのポリシー(ディプロマポリシー、カリキュラムポリシー、アドミッションポリシー)に基づき、機関レベル、教育課程レベル、科目レベルの3段階で学修成果を査定・検証します。
入学前・直後 | 在学中 | 卒業時・卒業後 | |
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機関レベル | 各種入学試験 面接・志願理由 調査書などへの記載 各種アンケート | 休学率 退学率 進学率 学生支援への各種アンケート | 学位授与率 就職率 各種アンケート調査 |
教育課程レベル | 各種入学試験 面接・志願理由 | GPA 進級率 休学率 退学率 単位取得状況 実力テスト 外部テスト 各種アンケート | GPA 国家試験合格率 成績優秀者表彰 学位授与率 |
科目レベル | 入学前スクール プレイスメントテスト | 出席状況 単位取得状況 授業評価アンケートなど |
カリキュラム・マップ
3年という短い期間の中で、上記の7つの「学習成果」を得られるよう、的確なカリキュラムを始めとする教育の向上 ・ 充実を目指しています。
カリキュラムマップは、「学習成果」と各科目との関連を示したマップです。
どの科目を修得するとどの「学習成果」の獲得に繋がるのか、是非参考にしてください。
年間授業計画 ・ 履修モデル
獲得すべき学習の成果に基づいた教育課程を編成、実施しています。
教養基礎科目は、「人間社会の理解」、「コミュニケーション」、「心と体の健康」の三分野から、自分の伸ばしたい能力、身につけたい知識に応じた科目を履修することができます。
また、初級パラスポーツ指導員資格の取得を目指す場合には、『障がい者スポーツ演習』を履修します。
授業評価
より良い授業の提供・受講を目指して、学生と教員が共に前進するという考えの下に、本学では授業評価を毎年度実施しています。
授業評価アンケートの結果からわかることは、学生が協力的な授業は満足度が高いということ、つまり、学生が授業の雰囲気をつくり、その手ごたえを自己評価しているのではないかということです。
授業づくりは教員の熱意と力量だけではなく、学生の協力が必要だということを学生たちに伝えていくことが大切なのではないかと考えています。
- 2023年度授業評価レポート(PDF:3MB)
- 2022年度授業評価レポート(PDF:8MB)
- 2021年度授業評価レポート(PDF:8MB)
- 2020年度授業評価レポート(PDF:4.68MB)
- 2019年度授業評価レポート(PDF:4.68MB)
- 2018年度授業評価レポート(PDF:3.56MB)
- 2017年度授業評価レポート(PDF:2.45MB)
- 2016年度授業評価レポート(PDF:2.12MB)
- 2015年度授業評価レポート(PDF:17.3MB)
- 2014年度授業評価レポート(PDF:3.0MB)
- 2013年度授業評価レポート(PDF:3.4MB)
- 2012年度授業評価レポート(PDF:4.7MB)
- 2011年度授業評価レポート(PDF:6.5MB)