教員リレーコラム
「作業療法の独自性」
清水 一輝 [作業療法学専攻]
8月14日から18日の5日間
「SchoolAMPS(スクールアンプス)」という評価方法の講習を受けてきました。
「SchoolAMPS」とは、子どもを対象とした学校課題の評価です。
例えば、塗り絵などの課題を作業療法士が観察して、
どんなことが得意かどんなことが苦手かを評価します。
評価項目は35項目あり、手先の器用さや体の安定性、作業の効率性やスピードなどを評価できます。
この評価は誰もができるのではなく、
認定評価者になるためには2つの条件があります。
1つ目の条件は、5日間の講習を受けること。
5日間の講習は8時30分から17時頃まで缶詰状態で講義を受け、
ビデオで模擬評価を繰り返しながら、
なんとか5日間を乗り切ることができました。
2つ目の条件は、10名の子どもを評価することです。
その結果を提出し、適切に評価できていることを証明しないといけません。
事前にお願いできていなかったので、
これから色々なところにお願いをしてなんとか10名集めたいと思います。
SchoolAMPSは、作業療法特有の評価と言われています。
作業療法士は、対象者の方を評価するときに様々な評価法を使いますが、
医師や理学療法士が開発した評価を使うことが多く、
作業療法士が開発した評価はあまり使われていません。
作業療法士なのに、作業療法独自の評価を使っていないのは不思議な感じがしますよね?
頑張ってSchoolAMPSの認定評価者になり、作業療法独自の評価方法を身につけて、
学生のみなさんにも作業療法の独自性を伝えていきます!