教員リレーコラム
「8月は特別な月」
鳥居 昭久 [理学療法学専攻]
8月は、私自身、特別な月である。...と、いつも感じています。
かつての世界大戦の終結した月である。もちろん、私自身は戦後生まれであり、母たちから聞いた話、書物を通して学んだことしか知らないが、原爆を含めてたくさんの人が犠牲になった経験を忘れずに、全ての人が今の平和を維持することの大切さを感じ、そのために努力しなくてはならないと思います。私自身、日本という国に生まれた者として、そう感じる特別な月が8月です。8月を迎え、世界のあらゆる戦争・紛争が無くなり、全ての人が平等に平和に暮らせる世界であって欲しいと切に祈っています。
私自身にとっても、8月は特別なことがたくさん経験された月であり、毎年、この時期には気持ちが凛としてきます。最も尊敬していた父親や叔母の命日もこの8月であり、故人のご冥福と、亡き先人たちへの畏敬の念をしみじみと感じる時です。そして、今年も8月になり、自分の家族がそばにいて、健康に仕事やスポーツに取り組める平和な日常であることを、改めて心から感謝しています。
一方で、夏らしく眩しく輝いていた経験も多い月でもあります。はるか昔、高校時代の自身のインターハイ経験や、大学時代、社会人時代の夏合宿、全日本選手権大会。そして、今は、本学の女子野球部の活動など、太陽の下で、大汗をかきながら躍動的な時間を過ごした夏の想い出が、眩しく思い出されます。
さて、今年も、本学の女子野球部は練習を重ねて、夏の全日本大学女子野球選手権大会を目指している。勉強や実習など、3年間の詰め込み日程の中で、本当に頑張っている学生たちを見ると私自身にも勇気と希望が湧き上がってきます。学生たちにとっても、特別な想い出ができる8月であって欲しいと心から願っています。
私は、女子野球部に限らず、本学の学生たちはもっともっと自分自身を輝かせる活動をしてほしいと思っています。仲間内で遊びに行ったりするのもいいでしょう...。でも、青春の、いろいろなことに一番チャレンジできるこの時に、目標を決めて大きなチャレンジをしてほしいと思います。もちろん、スポーツだけではありません。学生だからチャレンジできることはあるはずです。今年も、たくさんの若者が、たくさんの夏の想い出を作って欲しいものです。