愛知医療学院短期大学

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教員リレーコラム

「向き不向き」

臼井 晴信 [理学療法学専攻]

国家試験や就職、実技試験や進級試験など・・・
学生さんにとっては人生のかかったイベントが目白押しでとてもストレスのかかる時期ですね。
(長い目で見ると、「人生のかかった」というほどでもないですが)

こんな時期、自信をなくして
「私は理学療法士・作業療法士に向いていない・・・・」と思ってませんか?

私は理学療法士です。障害と運動の専門家です。

私は運動そんなに好きじゃないし、「体育会系」ではないし、尾骨とか中足骨とか地味な骨折は良くするけど、「スポーツで骨折をして魅力的な理学療法士に出会った」という経験もないし・・・。

学生の時も就職してからも、仕事や学ぶ内容は好きでしたが、
自分が理学療法士に向いていないと思うことは多々ありました。

アルバイトをしていた雑貨屋の販売員の方が向いているんじゃないか。

しかし、理学療法士となって患者さんと接していると・・・
運動が好きでない私は、運動をしたがらない人の気持ちが共感できました。
運動をしたがらない人の気持ちを尊重することができました。
すると、患者さんに信頼してもらうことができました。
その結果、運動嫌いの患者は運動しました。
患者さんは「あなたが担当だったから頑張れた」と言いました。
単純な私は大喜びで「なんや、私って理学療法士に向いてるやん」と思いました。

人の長所と短所は紙一重です。
きっと自分が「向いていない」という性格も裏を返せば「向いている」のかもしれません。

学生時代には臨床を知らないはず。
自分の性格が理学療法士や作業療法士に「向いていない」と判断はできません。

勉強についていけないから「向いていない」
それも違います。
学ぶ楽しさを知るところまで到達していないだけです。
なんでもやり初めは大変なのです。

今も大変なことはたくさんたくさんたくさんたーーくさんありますが、
今まで頑張ってきたから楽しく仕事ができているのだと思います。
「向いている」「向いていない」ということはどうでも良くなりました。
これからも日々学んでいきたいと思います。
これを読んだ学生さん・・ともに成長しましょう。

雑貨屋さんは引退後の楽しみに取っておきます。

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