教員リレーコラム
「ラストスパート!」
木村 菜穂子 [理学療法学専攻]
2月9日から冬のオリンピックが始まり、テレビでは様々な競技が放映され、ニュースもその話題が中心になっています。隣国で開催されているので、せっかく時差がほぼないにも関わらず、私はあのドキドキ感が苦手なこともあり(もちろん、仕事中だからというのが主な理由ですが)、リアルタイムで見ることはほとんどできません。ですので、ネットやテレビから結果を確認するのがほとんどです。
そんな中、ある選手のインタビューを見ました。その人は、金メダルを期待されていた方でしたが、その競技では2位という結果でした。競技後、「自分のレースは悪くなかった。ただ、1位の選手が強かったのだ」というような事をおっしゃっておられました。もちろん、悔しい気持ちもあるのでしょうが、私はちょっとほかのことを考えてしまいました。それは、「自分がどんなにすばらしいパフォーマンスをしても、それより上の人がいれば勝てない。つまり、自分の結果は他者の結果に左右されることがあるのだ」ということです。スポーツの勝敗(タイムや記録ではなく)は多くの場合これに当てはまるでしょうし、例えば、大学や高校受験もそうです。自分が90点をとっても、そのほかに95点や100点を取る人が多ければ、落ちることもあるわけです。
じゃあ、国家試験は?
そう、今3年生の皆さんは10日後に控えた国家試験に向けて、必死の取り組みをしています。でもその合否は、オリンピック競技のように他者の結果に左右されることはありません。合格ラインが設定されていて、それを超えれば必ず「合格」が手に入るのです。当たり前のことですが、だからこそ逃げられません。自分がこれまでやってきたことが、他からの影響を受けることなく、はっきりと出ます。ある意味、明確ですが、裏を返せば結果は全て自分に返ってくるということです。
国家試験までの残りの日々、後で後悔のない様に、精一杯取り組んでください。
まだ10日あります!
皆さんに、すばらしい結果が返ってくることを、願っています。
さあ、ラストスパート!!