教員リレーコラム
「体育祭を終えて」
齊藤 誠 [理学療法学専攻]
平成29年11月17日に、本学の体育祭が行われました。準備や当日の運営に携わった体育祭実行委員の皆さん、ありがとうございました。全員参加の体育祭を行う大学は,全国的にみても多くはないと思いますし、個人の競争と集団の同調という社会に生きる力を養う良い機会であると思いますので、来年度の実行委員の方にも是非、頑張ってもらいたいです。
また、11月19日には学祭である愛・医療祭が行われました。体育祭同様に準備に携わった運営委員の皆さん、本当にお疲れさまでした。多くの方にご来場いただき、非常に良い学祭になったと思います。
さて、学生の皆さんは学内行事である体育祭、学祭にどのようなモチベーションで参加していたのでしょうか?また、そこで何か得るものはありましたか?
準備が本格的に始まった時期には企画の中心となる2年生は,小テストやレポート課題、グループ発表などなど課題に追われながら忙しい日々を過ごしていたと思います。同様に1年生は実技課題など、3年生は国家試験対策に取り組まねばならなかったと思います。
個人的な意見ですが、忙しいからと年中行事をこなすために「とりあえず」形式的に参加した人と、忙しいからこそ、やるからには意味あるものにしないと「もったいない」と思って積極的に参加した人に分かれるのではないでしょうか?
参加した人のモチベーションによって、そこで得た学びも変わってくるのではないでしょうか。
よく言われることですが、仕事や勉強以外からも学べることは多くあると思います。実際に産労総合研究所が行った2014年の調査では、社内運動会や社員旅行などの余暇・レクリエーション行事を実施している企業の割合は82.0%であったと報告されています(参考:産労研究所 2014年社内イベント・社員旅行などに関する調査)。
プライベートや個人の余暇を重んじる現代でも、これだけの企業が集団での余暇・レクリエーション行事を実施しているのは、所属する個人としても集団としても学べることが多いからだと思います。
あなたは、今年の体育祭、学祭を通して何を学びましたか?
終わった今だからこそ、一度考えてみてください。