教員リレーコラム
新卒者研修より
山下英美 [作業療法学専攻]
先日,新卒者研修コースの講師を担当しました。
本学では,毎年新しい卒業生や卒業後3年未満の人を対象に,臨床現場での問題や悩みの解決,療法技術のスキルアップなどに対応するために,研修の場を設けています。
この春卒業されたなつかしい顔が集まり,玄関ホールで「ひさしぶりー!」の声もたくさん聞かれ,ちょっとした同窓会の雰囲気でした。
就職されてほぼ1カ月。すでに患者様を担当している人,いよいよこれからという人様々でしたが,皆さんの講義を聞く顔つきは,在学中とは比べ物にならないくらい(失礼),真剣そのものでした。さらに講義後に残って,具体的な悩みを話してくれる卒業生もありました。このような研修会に参加したり,図書館に調べ物に来たりと,卒業後も熱心に学び続ける姿に接すると,私自身も嬉しくなります。
どこの世界でも同様だと思いますが,医療の世界では,日々新しい知見が発表されています。対象者様へのより良いtherapyを行うためには,知識を更新していく必要があります。国家試験に合格したら終わりというわけではありません。もちろん,私も同様に,日々勉強です。
ただ,そうはいっても......というのも正直なところでしょう。
自分の事として責任をもつ立場になって,『このままではまずいなー,もっとやらなくちゃ』と思ってやりはじめる,それでいいと思います。患者様から教えていただくことがたくさんあると思います。
さて,高校生や在校生の皆さんはどうでしょうか。
『このままではまずいなー,もっとやらなくちゃ』と思ってやり始めるタイミングが,遅すぎると大変です。まず,自分の事として責任を持って最大限やってみてください。それが早ければ早いほど,"もっとやらなくちゃ"と思うチャンスは,早く来ると思います。
ゴールデンウィークも終わりました。気持ちを切り替えて,(私も)日々勉強に戻りましょう!