教員リレーコラム
頑張れ!
加藤 真夕美 [理学療法学専攻]
冬休みが明けたと同時に学生さんの目の色が変わってきました。
1年生も、2年生も、3年生も、です。
3年生は、2/28の国試に向けて猛勉強中。
そしてその前に最難関(?)の総合試験。3年間の学習の成果が試されます。
総合実習明けの10月からの長い長い国試勉強も、ラストスパートです。
目標が目前に迫ったことで、緊迫感や焦りを"リアルに"感じ始めたようです。
各自の不得意な分野も徐々に明確になってきました。
あとはその不得意分野を克服し、得意分野を確実に伸ばすのみです。
2年生は、4週間の評価学実習が始まりました。
実習前の数週間は、必死に自習を繰り返す姿が多くみられました。
補習にも多くの学生さんが集まられ、真剣そのものでした。
時間に追われながらも色々なものから守られて過ごしてきた学生生活。
緊迫した医療現場に、たった一人で出向きます。
生身の患者様を1対1で評価させて頂く貴重な体験です。
今までの学習成果を最大限発揮し、不足した知識や技術を補う、大切な機会です。
1年生は、まもなく計3週間の見学実習が始まります。
見学実習では、知識以上に、様々な他者から人間性を観察されます。
人として、医療職をめざす者として、そして作業療法士を目指す者として。
その場限りの取り繕いでは、すぐにばれてしまいます。
日々の生活態度は、緊張した場面では、かえっていつも以上に強調されてしまいます。
それを知ってか知らずか、学生さんたちも緊張の面持ち。
言葉遣いや態度など、"らしく"なってきているような気がします。
それぞれがそれぞれの人生の岐路に立ち、しんどい時かもしれません。
ああ、こんな学校、こなければ良かった...なんて後悔している方も少なくないでしょう。
でも、こんなに頑張れる機会は、人生で数えるほどしかありません。
しかも皆さんは圧倒的に若い!
若さは、何でも乗り越えられる力を秘めています。
社会で働くのに"自分なりに頑張った"では通用しません。
医療専門職として、作業療法士として...
対象者からの期待は、ベテランOTに向けられるそれと、何ら変わりはありません。
すべては将来出会う対象者の方々の笑顔のためのステップです。
がむしゃらにがんばれ!