教員リレーコラム
「勉強嫌いを克服するには」
清島 大資 [理学療法学専攻]
前回、『勉強嫌いを克服するには暗記をやめ、「理解する」という勉強方法に転換しましょう』とお話しました。今回はその具体的な方法について提示したいと思います。
「理解する」とは、どういうことでしょうか。「理解する」とは「イメージできる」ということです。では「イメージできる」というようにするためにはどうするのでしょうか。
今まで授業では、教員が学生に教える一方通行型の知識の提供が多かったのではないでしょうか。それを試験前に一時的に暗記し、試験に臨んでいらっしゃる方が大半だと思います。「イメージできる」学習にするためには、勉強する時に手を動かしたり、声に出したり、目で見たり、耳で聞いたりし、人間の持っている五感を最大限使用し、勉強を行ってください。そうすることで、脳が活動し、言葉を3次元で思考・想像できる知識を身につけることができます。
また、最近の授業は長時間の座学(90分)の資料付きパワーポイントの授業が多くなっています。すでに、作成されている資料を見ながらの授業では集中力は持続しません。勉強には集中力を持続させることが大切です。集中力を持続させるために、自分が理解できるノートの作成を心がけてください。自分が理解できるノートを作成することで、学習内容が一目瞭然に分かりますし、その日の授業のゴールが見えてきます。
最後に、学生自身が動き続けることを心がけてください。授業では、教員ばかりが喋り続けることで、教員の脳は活動していますが、学生の脳は睡眠中ということが多く見られます。学生が自主的に勉強することで、自己学習を継続する力がついてきます。
以上の方法を実践することで、勉強が暗記から「理解する」→「イメージできる」に変わっていくと思います。もちろん、教員もどんどん利用して下さい。ただし、教員は勉強を教えるのではなく、勉強方法を教えることの方が大切だと思っています。よって、答えを教えることはしませんので、覚えておいてください。
3年後の国家試験受験全員合格を目指し、一緒に勉強して行きましょう。