愛知医療学院短期大学

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教員リレーコラム

今年の夏

舟橋 啓臣 [理学療法学専攻]

 何でこう暑いのかなぁ。春頃には、今年は冷夏の予想、なんて気象予報士の中でも信頼できる森さん(CBC)が言っていた。ところが5月に異常な暑さがやってきて、例年ならこの時期は過ごしやすい季節のはずなのに、毎日暑くて暑くて、そして6月の梅雨に入ると雨ばかりで、うんざりするようなジメジメが続いた。7月~8月は猛暑。森さんの話では、エルニーニョが例年になく強いものが発生していて、そのせいで台風がいくつも発生しており、現に例年では5月は台風があまり発生しないのに今年はいくつも日本に接近、このころはまだ太平洋高気圧の勢力が弱いため、進路が西に押されず日本に近づく傾向があったのだと言う。7~8月は高気圧が大きく張り出して、ほとんどが小笠原から沖縄あたりに上陸し、台湾や中国大陸に逸れていっている。本土の台風被害は比較的少ないが、連日の猛暑のため熱中症による死亡者が跡を絶たない。そんな中、相変わらず愛犬にせがまれて(というよりは自ら進んで?)、毎朝の散歩は欠かしていない。今年からはマグポットを購入し、氷とミネラルウオーターを携えての散歩となった。やはり歳だから熱中症には注意しないと。散歩の途中で倒れていたなんてことになると、絵にもならないから。朝は1時間、夕方は25分、毎日である。絞るほどの汗をかくことで、体内の老廃物が一緒に流れ出すと信じている。でも、楽しみもないと続けられない。石のベンチに腰を下ろして冷たい水を飲み、タバコを一服、その間、愛犬ハナは静かに待っていてくれる。周りは一面の緑、花壇に向日葵と黄花コスモスが植えられて、時々散歩途中の人が携帯で写真を撮っている。一服を終えるとストレッチング。自分で考案したメニューを約7分間でこなし、もう一回冷水を飲んで散歩の続き、という具合である。そこかしこに百日紅と夾竹桃のピンクの花が心を和ませてくれるし、ときおり木立の緑の葉を通り抜けて吹いてくる風は、何とも涼やかである。
 かくして、すでに8月、歳とともに日々の過ぎ方が早くなるのを実感する。寒かったのがついこの間のような感覚があるが、もう今年も3分の2が過ぎようとしている。ハナのためにも、もう10年元気でいなくてはならない。とは言え、テレビでは終活の準備をしている有名人たちの話が放映されることが珍しくない。自分もそろそろだなぁと感じ、秋には始めようと決心しており、本と衣類の整理から始めようと段取りを考案中である。仕方のないことである。

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