愛知医療学院短期大学

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教員リレーコラム

「今の自分と未来の自分」

加藤真弓 [理学療法学専攻]

私が実家を離れてから約20年。毎年、お盆と正月には実家に帰る。距離的には近く1時間もかからないところだから、何かあればいつでも行けるので普段はほとんど行かない。
今年のお盆は少し様子が違った。帰った私の顔を見るなり、「俺の命、落ちとらんかったか」と父。「落ちとらん。命は自分のそこにあるでしょ」と、父の胸のあたりを指差し言った私。その後も何度か同じことを言う。長年の不摂生もあり、二度目の癌に気持ちが沈み不安なんだと思う。
以前、このぶつぶつで紹介したが、「今日の成果は過去の努力であり、未来はこれからの努力で決まる」というある人の言葉がある。今までのよくない生活習慣での結果が「今の自分」の状態である。反省はしなければならないと思う。しかし、これを責めたところで、何も変わらない。
「未来はこれからの努力で決まる」。だから、今以上に悪くならないように(身体と脳とこころの廃用予防)と良くなるために、これからできることを一緒に考えた。同じことを過去にも話してきたけど変わらなかった。一度身についた習慣を変えるためには危機意識と希望と努力が必要と思う。少しでも頑張ってくれればいいけど...

未来はこれからの努力で決まる。これが全てでではないかもしれないが必要条件である。学生さんには未来の自分のために、また未来に出会う患者さんのために今を頑張ってほしい。専門的な勉強も、人間性や社会性を高めることも。
 さて、私も頑張りますよ。

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