教員リレーコラム
「勉強嫌い」
清島 大資 [理学療法学専攻]
学生の皆さんから「勉強が嫌いです」という言葉をよく耳にします。しかし、本学は他の4年年制大学と違い、3年制の短期大学です。しかも、理学療法学や作業療法学という医学でも特定の分野を専門に勉強する大学です。学生の皆さんが自分の意思で進学してきたことを考えると、決して本音ではないと思います(そう思いたいです)。では、なぜ「勉強嫌い」となるのでしょうか?その理由を考えてみました。
勉強が嫌いな理由(あくまで私個人の意見です)
①難しい。
これが一番じゃないでしょうか?聞いたことのない単語(医学用語)が沢山出てくるため、記憶に残りにくく難しく感じてしまいます。
②授業スピードが速く、ついていけない。
理学療法士や作業療法士の国家試験出題範囲は、他のコメディカルに比べ、断然広いです。この勉強を実習も含め3年間ですべて終わらせるとなると、授業スピードもおのずと速くなります。
③楽しくない(もっと楽しいことが他にある)。
大学生ともなると、色々な誘惑が多いですよね。色々な楽しいことを覚えてしまう時期です。
もちろん、上記以外の理由も沢山あると思います。では、どのようにすれば、「勉強嫌い」ということを克服できるのでしょうか?
勉強嫌いを克服する方法は色々あると思いますが、私はまず「暗記をやめる」ということをアドバイスします。
私たちは受験戦争を勝ち抜くため、高校までの間に「暗記する」という学習方法を身につけてしまっています。暗記するため、一夜漬けをやったという人も多いかと思います。しかし、一夜漬けをやって良い点数が取れたという話はほとんど聞きません。暗記は、ちょっとでも中断したり、他に余計な情報が入ってしまったりすると覚えたと思ったことを忘れてしまいがちになります。暗記をやめ、「理解する」という勉強方法に転換しましょう。そうすれば、上記の勉強が嫌いな理由も克服できると思います。理解ができると知識がついてきます。自然に勉強は面白くなるはずです。具体的な方法については、別の機会にしたいと思います。
皆さんが卒業する頃には「勉強が好きです」と言ってくれることを楽しみにしています。