教員リレーコラム
経験
河野 健一 [理学療法学科]
最近よく経験という言葉を口にしたり、耳にしたりしています。
「経験」を辞書でひくと、
①実際にみたり、聞いたり、行ったりすること
②外的現実や内的現実との直接的な接触
③「認識」としては組織されていない事実の直接的な把握
④何事かに直接触れたり、ぶつかったりすることで、何らかの意味でその人の「自己」(人間性)を豊かにすること
⑤何事かに直接触れたり、ぶつかったりすることで、そこから技能や知見を得ること
⑥感覚や知覚から始まって、道徳的行為や知的活動までを含む体験のうち、自覚されたもの
と述べられています。
学生の皆さんは、今、この愛知医療学院短期大学の大学生活において"どんな?"経験をしていますか。
私が大事だと思うのはさきほどの④から⑥です。
日々の生活で、何事かにふれたり、ぶつかったりしたときに、
−自己の人間性が豊かになっていると感じることはありますか?
−あらたな技能や知見を得ていますか?
そして、経験するための体験のうち、道徳的行為や知的活動(ここで言う知的活動とは授業以外)から何か自分の中の変化を自覚していますか?
免許(国家資格)を取ること、卒業すること、進級することが生活の全てになっていませんか?
生活の中で、授業の中で、自主学修の中で、何を経験していますか?
教員、先輩、後輩、家族から何を得ていますか?
そんなことを考えながら大学生活を送ってくれると、これまで見えなかったことが見えてくるかもしれません。たくさん経験をしてください。