教員リレーコラム
「学問のすすめ」のすすめ・2
宮津 真寿美 [理学療法学専攻]
先回のコラムの続きです。
なぜ勉強するのか?
「学問のすすめ」を読む前にそう聞かれたら、
私はきっと「知ることが楽しくて」とか、
あるいは「自分のために」と答えていたと思います。
福沢諭吉は「学問のすすめ」の中で何と書いているでしょうか。
なんと、「勉強は社会のためにしなさい」と書いてあります。(たぶん)
私は、これまで社会のために勉強していると思ったことはありませんでした。
目から鱗でしたね。
ただ、私が勉強してきたことが、社会のためになっているのかと考えてみると、
少なくとも、仕事にはものすご~く役に立っています。
仕事は、社会に直結しています。
だから、仕事のための勉強は、社会のためになっていると言えますね。
自分では気づいていませんでしたが、
私は、社会のために勉強をしていたのです。
学生の皆さんは、なぜ勉強していますか?
もしかしたら、PT・OTの国家試験に合格するためだと思っていませんか。
資格をとるためだけだとしたら、視野がせますぎませんか。
勉強するのは、就職し、社会に役立つ人になるためです。
ぶっちゃけ社会に役立つなら、仕事と関係ない勉強をしても良いのです。
社会のため、日本のため、地球のために勉強する!という気概を持ってほしいです。
そして、みんながそう思えば、世の中が良くなっていくじゃないかなと思います。