教員リレーコラム
省察
河野健一 [理学療法学専攻]
皆、それなりに省察する。
省察するきっかけは、失敗してしまったり、他人に指摘されたり、
他人のはなしや行動を見たときなどいろいろあるだろう。
私は、省察に対してもう一度改めて省察することが大事だと思っている。
省察すべき事柄なのか、
省察する視点は正しいのか、
省察に自我を押しつけていないか、
省察が自己肯定に偏っていないか、
省察が自己否定に偏っていないか、
省察において他人を否定していないか、
省察した結果を都合よく解釈していないか、
省察した結果を活かそうとしているか、
いろいろあると思う。
教育、かつ大学生を相手とする高等教育に身を置く立場にありながら、
教員免許を持たず、理学療法士の免許しか持たない私としては、
「自らかえりみて考えること」を繰り返し、
授業や学生との関わりを通して、学修における成長を促すことができているのかを
しっかり確認する必要がある。
そして、学生自身が適切に省察できているかも見守っていかなければならない。
最近、色々な人と話す機会に恵まれて、省察することが多かった。
教員は、学生の何倍も勉強しなければならないし、
学生を信じなければならない。
楽しんで興味深く理学療法学や作業療法学を学んで欲しいなと思うし、
そう思えるような授業、トピックスを提供したいなと思っている。