さる10月30日、春日井西高校で福祉講話の機会をいただいた。
全校生徒840名と先生方が聴いてくれる。
私自身の高校生活は忘却の彼方にあり、目の前にいる可愛い高校生達は異邦人のように見える。
彼らの興味や価値感が分からない。

講話のテーマは「補助犬と共にリハビリお助け隊」で、
まずリハビリテーションと作業療法、作業における補助犬の有効性について話し、後半は介助犬、聴導犬のデモ。

「リハビリテーションという言葉が医学の世界に入ったのは世界大戦後のことです。
 最初にその名が掲げられたラスク・リハビリテーション医学研究所（米、ニューヨーク）の玄関脇には
 銅版レリーフに作者不明の文が、信条として次のように書かれています。
 『大事をなそうとして力を欲したのに、慎み深く従順であるようにと弱さを授かった。
  偉大な事ができるようにと健康を求めたのに、より良き事ができるようにと病弱を与えられた。
  幸せになろうとして富を求めたのに、賢明であるようにと貧困を授かった。
  称賛を得ようとして権力を求めたのに弱さを授かった。
  人生を楽しもうとあらゆるものを求めたのに、求めたものは一つとして与えられなかった。
  けれども、あらゆる事を楽しめるようにと命を授かった。
  背ける身にも関わらず、私は豊かに祝福されたのだ（一部略）』」
「中世ヨーロッパでのリハビリの意味はキリスト教からの破門の取り消し・名誉の回復でした。
 例えば『カノッサの屈辱』での破門の解除、『ジャンヌ・ダルク裁判』、『ガリレオ裁判』など、
 無実の罪の取り消しなどです。
 詳しい事は社会の先生に聞いてください。」（ここでやっと先生方から笑い） … 

最後に、補助犬クイズ。当たった人はデモの被験者になれます。

«補助犬クイズ»
正しい答えを○でかこみなさい。複数回答あり。一部怪しい答えもあり。
 1.日本で活躍する聴導犬の頭数はどれ？
  （ア）250〜300頭
  （イ）200〜249頭
  （ウ）150〜199頭
  （エ）100〜149頭
  （オ）50〜99頭
 2.補助犬に向かない犬種はどれ？
  （ア）プードル
  （イ）ラブラドール
  （ウ）土佐犬
  （エ）柴犬
  （オ）雑種
 3.補助犬の命令にないものはどれ？
  （ア）お座り
  （イ）吠えろ
  （ウ）おいで
  （エ）アタック（攻撃）
  （オ）リリース（攻撃中止）
 4.補助犬でないのはどれ？
  （ア）盲導犬
  （イ）セラピー犬
  （ウ）聴導犬
  （エ）介助犬
  （オ）救助犬
 5.聴導犬のお仕事はどれ？
  （ア）赤ちゃんに玩具をもってきてあやす
  （イ）赤ちゃんの泣き声を知らせる
  （ウ）赤ちゃんに添い寝する
  （エ）赤ちゃんの顔をなめてきれいにする
  （オ）赤ちゃんのオシメがよごれたら知らせる
 6.介助犬のお仕事でないのはどれ？
  （ア）怪しい人を見分けて知らせる
  （イ）エレベーター内のボタンを押す
  （ウ）落としたものを拾う
  （エ）荷物を持つ
  （オ）冷蔵庫からボトルを出してとどける

「それでは補助犬のデモです。」拍手が自然におこる。ワンコには負ける。

 
※«補助犬クイズ　答え»
 1.日本で活躍する聴導犬の頭数はどれ？
  （エ）50〜99頭
 2.補助犬に向かない犬種はどれ？
  （ウ）土佐犬
 3.補助犬の命令にないものはどれ？
  （イ）吠えろ、（エ）アタック（攻撃）、（オ）リリース（攻撃中止）
 4.補助犬でないのはどれ？
  （イ）セラピー犬、（オ）救助犬
 5.聴導犬のお仕事はどれ？
  （イ）赤ちゃんの泣き声を知らせる
 6.介助犬のお仕事でないのはどれ？
  （ア）怪しい人を見分けて知らせる