宮津 真寿美[理学療法学専攻]
本校に赴任して10年以上たちました。 10年もたつと、卒業生の何人かは、結婚し、親になっています。 高校卒業したばかりで、まだまだ子どもだと思っていた学生が、 卒業し、よき伴侶を得て世帯を持つと、急に大人になるし、 子どもが産まれると、すっかり父親・母親になり、びっくりします。 役割が人を成長させるなあと思います。 同じようなことで、 1年生が入学すると、2年生は先輩になり、 あんなに苦労していた実技を、 慣れた手つきで1年生に教えるようになるし、 臨床実習に行った3年生がぐっと大人になり、 私に対する接し方が丁寧になったと感じることがあります。 人が成長するには、役割や環境って大事ですね。 今年度前半は、コロナ禍で、急にオンライン授業になりました。 不安な中、勉強してきた在校生の皆さんは、 逆に、この苦難だからこそ成長したことがあったのではないかと思います。 自分の力で勉強する人が、なんとなく例年より多い気がしています。 理学療法士も作業療法士も、 日常生活に、予期しない変化が生じた人を支えます。 コロナ禍の急な苦難や不自由を経験したからこそ、 変化に戸惑っている人を支えられる人になって欲しいと思います。
教員リレーコラム