教員リレーコラム

「贈る言葉」

髙田 政夫[作業療法学専攻]

3月は門出を祝う季節です。 短大も『3月9日』に第9期生の卒業式が挙行されます。 卒業式には祝いの言葉と共に、是非、卒業生の皆さんに伝えたいことがあります。 それは君たちの前にあらわれる患者様や利用者様はどんな状況であるか想像できるセラピスト(療法士)になってほしいということです。 国家試験に合格し、資格を得て、卒業し就職したその先には多くの患者さんたちが君たちを待っています。これからがスタートです。 忘れないでほしいことは、どんな時も相手の立場に立って考えることができることです。 目の前にいる患者様は人生中でまさに危機的状況にあるのです。取り巻くご家族も同様です。病に倒れたり、大けがをしたり、そんな大変なときに、寄り添う人がいることは支えになります。 職業人としての行動や振る舞いは、ともすれば仕事として型どおりになりがちです。 しかし、そっと寄り添う一言や、やさしく差し出したその手が、人が立ち直る力や、奮い立つ勇気を湧き立たせることがあるのです。是非とも患者様の立場を考えることのできるセラピストに成長していただきたい。 日々多忙な中に合っても記憶の底にとどめておいていただきたい。そしていつの日かその思いが芽吹くことを期待するのです。あなたならきっとできますと。 takada.jpg
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