教員リレーコラム

夏らしさ

加藤 真夕美[作業療法学専攻]

夏らしくもない蒸し暑い季節が過ぎ ようやく秋の入り口を感じさせる心地よい風が朝夕そよぎ始めました。 春夏秋冬、日本にははっきりした四季があり過ごしやすい、と 社会科で習ったのはうん十年前…。 私が子供のころに比べて、「夏らしさ」が様変わりしました。 梅雨が明けると、日中は太陽がさんさんと照りつけからっとした暑さ。 そして夕涼みや夕立という言葉があったように 夕方には涼しい風がそよぎ出し、時折さっと降る雨も。 外で長い夜を過ごせるのも夏の楽しみの一つでした。 ところが最近は朝から晩までとにかく蒸し暑い。 晴れていたと思ったら夕立ならぬスコールばりに突発的な豪雨。 これが今年は5月から8月まで続きました。 35℃を超える「猛暑日」という表現も、近年は当たり前のように聞き慣れました。 夏が来るたびに、冬の間にあこがれた「夏」は遠い過去の記憶だったと思い知らされます。 少し山間部へ行くと、ミンミンゼミやツクツクボウシの鳴き声が心地よく聞こえます。 ああ、秋が来るなあと、ほっとします。 空にはうろこ雲。いつの間にか空が高くなりました。 そして9月。2学期の始まりです。 「保育園の頃は楽しかったなあ。毎日遊んでばかりで。今は勉強ばっかだもん」 と言う小2の息子に 「保育園に行くのがイヤで毎朝ダッシュで駐車場に引き返そうとするあなたを 無理やり抱きかかえて保育園に送り届けたんだけどな」と返すと 「そうだっけ?」と照れ笑い。 季節も時代も、変遷します。 学生さんも後期開始。夢に向かって頑張りましょうね。
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